コンサルタントの選定について
ISO9001やISO13485は品質マネジメントシステムと呼ばれています。医療機器では厚生労働省令第169号もQMSと略称されています。これらQMSのコンサルタントを選ばれる際、特に初めてコンサルタントを利用しようと思った時、どのように選ばれるのでしょうか?
コンサルティング会社の名声・ブランドですか?
HPへのアクセスの多い会社や個人の先生ですか?
複数の見積りを取り寄せて、金額の安さを優先されますか?
公開されているコンサルタントの実績を重視しますか?
面談の結果、フィーリングが合うコンサルタントに決めますか?
色々な視点があろうかと思いますが、このような悩みを解決するために、ISO10019:2005 「QMSコンサルタントの選定・利用の国際規格」が発行されています(和訳JISや解説本も出ています)。
この規格ではQMS=ISO9001と言うことですが、QMSとなれば同じでしょう。果たして、どのくらいのコンサルタントがこのISO10019を認知したり読んでいるか? それはわかりません。
また、ISO9001はQMSの代表格ですが、多くの優秀な審査員は口を揃えてこう言います。
「ISO9000(用語と基本)に始まり、ISO9000で終わる。これが理解のための基本。」と。
ですので、ISO9000を所持し、何かの折に「ISO9000によると、こう定義されています。」と言えるコンサルタントも、コンサルタント選びには重要な要素と言えるでしょう。
もちろん、上記に係らず、初めて利用するのではなく、長いお付き合いのあるコンサルタントであれば、貴社の仕組みや文化を十分に理解されていると思います。それもまた選定の際のポイントであってもよいでしょう。上記でなくてはいけないという決まりは、どこにもありませんので。